オンラインゲームの思い出

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 〒

こんにちは。

今日は私が夢と魔法のオンラインゲームをしていた頃のお話です。

ゲームがあまりわからない方もわかるように気をつけて書いているつもりなのですが分り難いところがあったら本当に恐縮です。

とても長いのでお時間あるとき読んでくださればうれしいです。

※以下の文章は個人の経験談であり、オンラインゲームで遊ぶ人に対して一般化する内容ではありません。様々な人がいる中の、一角の話としてお読みくだされば幸いです。

 

 

*オンラインゲームを始めてみた頃の話

私は大学生になるまで、オンラインでゲームをしたことがありませんでした。

ゲーム自体はよくやっていましたが、オンラインとなるとストーリーとかエンディングもないしどういう感じなのかな、といろいろ未知の領域です。

そんな中、年の離れた親戚の子から誘われて、なんとなく始めることになりました。

まず、当たり前だけど「そっか」と思ったことが幾つかあります。

オンラインでのゲームはアバター同士で会話になるため相手の年齢がわかりません。

親戚のD君のフレンドとは会話をするので、なんとなく年齢がわかりますがそれ以外だと知りようもありませんでした。

もちろんD君や自分のフレンドであったとしても、会ったこともなく、会う予定もない人たちです。何歳であるか、ということはだんだん重要ではなくなりました。

基本は年齢のない世界であると実感しました。

それと、始めるまで私はネットゲームというのは「チームプレイ必須・操作が難しい」ものだと思っていました。ですが、一人でもプレイ可能でそもそもリアルの知人と一緒に始めていない人の方が多いようでした。

とにかく実際に遊んでみたことで大事なことがわかりました。

一人でも遊べるゲームだということ。

そうと分かればプロボッチの習性がうなり、ソロで毎日プレイしました。

親戚の子は一緒にやろうよとよく声をかけてくれたのですが、暗い性格なので一人でのんびりやることのほうが圧倒的に多かったです。

分からないことは検索するとまとめてあるので、あまり困りませんでした。

そして一人で遊んでいてもゲーム内ではよく声をかけられるものだと知りました。

それは助けてくれる声だったり、個人情報をたずねてきたり、単なる罵りだったり様々でした。場を荒らされてプレイ不能な状況になるという場面にも遭遇しました。

驚くような言葉を女性プレイヤーを狙って言って見たり、ゲームサーバーに干渉しプレイ不能にしたり、執拗に邪魔を繰り返したり、会話不能にしたり、出会いを求めたり、顔写真を要求してみたり、色々なことがあります。

それに対して怒る人、黙る人、怖がる人、移動する人など対応も様々でした。

「これがあの噂に聞く荒らすというやつなのか・・・!」とちょっと感激しました。

罵りあいを見てるとちょっと怖くなってしまったり、面白いことがあって笑ったり、単純に自分のキャラが強くなることが嬉しかったり、毎日新鮮な喜びがありました。

 

私は体がよわかったので、毎日という頻度で友達と遊んだことはありませんでした。

ログインすると、いつも誰かがいるというのも何だかすごいなとわくわくしました。

一人でプレイしていても、いつの間にか知り合いが増えていきました。

気に入ったり、嫌ったり、結局何かしら関係ができるところがやっぱり人間が操作するものなんだなあと実感します。

そんな中私は一人の男の人と出会います。

その人は有名な狩り場(レベルをあげやすい場所)を重く(皆が動作しにくくなる状態になる)したり、自動でレベルアップをするプログラムを行う所謂チートという迷惑行為をしていることで有名な人でした。

その人が来たのを見て、皆が移動を始めました。遊びにくくなるからです。

私はその時ちょうど何時間かお昼寝しようかなと思っていたのでその人の元へ移動して話しかけてみました。

「いつ頃終わりますか?」

*サングラスさん

その人はサングラスをする男のアバターをしていましたので、以後サングラスさんとします。

サングラスさんは少し間を置いて

「は?何オマエ俺に言ってんの?」

と怒りを含んでいると思われるチャットを飛ばしてきます。

私はもう一度

「いつ頃終わりますか?。」

と返信しました。

サングラスさんはまた少し微妙な時間をあけて、それから長い文章を表示させました。

要約すると「オマエのような末端カスプレイヤーごときが俺に話しかけてくるな」という内容です。

しかし売り言葉に買い言葉をしては和平は成り立たないと漫画に書いてあったことを思い出し、もう一度質問しました。

「いつ頃終わりますか?」

壊れた機械のように同じ言葉でした。

悪気はなかったのですが、よく考えた末そうしてしまいました。

そうしたらサングラスさんは

「もうやめるわ。」

といきなりいなくなりました。

パッと消えてしまったので、なんとなく申し訳なくなったのを覚えています。

 

また何日かして、深夜に頑張ってレベルを上げているとサングラスさんがやってきました。

そして何か話しかけてきます。

嘘みたいに友好的でした。

街角でナンパする人のように軽やかでした。

「あのさあ何歳なの?」

と聞かれました。

私はこの手の会話は全て「100歳です。」と答える事に決めていたのでそう答えました。

ちなみにこの100歳です、は人によっては「面白いとでも思ってんの?」と私の精神をえぐるような一言で返されることもあります(つらい)。

しかしその日に至るまでいろいろあり、年齢をあかさないことで様々な争いを避けられると考えひたすらに100歳を通しました。

彼は本当のことを言うまでついてくるというので、ついてきてくれる間ゲームについて様々な質問をしたりしました。

意外に普通の会話が続きます。

「まどちゃんは・・・20代か30代だったらいいな、一番いい時期じゃん。」

そう彼が言ったので、なんとなくこの人は何歳なんだろうな・・・と思いました。

(当時の私は大学生です)

しかし私はそれどころではありません。

ここにはその「一番いい時期だね」と評価される為に来ているわけではないのです。

その頃私が欲しかったものはたった一つ・・・それは・・・「強さ」です。

たった一つの最強という文字がですね・・・私を動かしていました。

いキリトまったなしの状態で強さを求めていました。

ソロプレイというある種の制約の中で作戦をたてることはすごく楽しかったです。

ゲームをしていたのは二年くらい、集中して行っていたのは三ヶ月くらいですが、よい経験になったと思います。

*ストーカーみたい

一応サングラスさんとフレンド登録をしていたので、彼がオンライン(ゲームにいる状態)になると私に通知が来ます。

そのため彼がいついかなる時もゲームにいることに気がつきました。

ログインすると話しかけてくるので、放置とかではなく本当にいつもゲームをしているようでした。

私は彼とフレンドになってまもなく、Rちゃんという女の子のフレンドができました。

とてもかわいい方で、お話してるとすごく楽しかったです。

なので最強伝説をちょっと端におきまして、彼女から恋愛相談をされるという喜びにあふれた時間を過ごしていました。(たのしい)

私のしていたゲームは、フレンドと同じ場所に行くことができるワープ機能がありました。

そのワープを使って、Rちゃんと話しているときもサングラス氏がいつも飛んできます。

彼女が話しにくいだろうし、個人的な話をしているので遊ぶならあとで遊ぼうと伝えますが、30分くらいするとまた来ます。

話終わった?という感じで。

30分で恋愛相談は終わらないよサングラスさん・・・と思うのですがどう伝えればいいのか分からない日が続きました。

しかも普通に遊ぶときも、話す順番というか、Rちゃんが話しててもいきなり割り込んで違う話を始めます。

そのたび、お話中であることは伝えてるのですがいつしかRちゃんはサングラス氏のことを

「あの人ストーカーっぽい。」

と言うようになってしまいました。

彼女も不愉快な思いをしているので、一度サングラス氏を呼び出して以下のことをお伝えしました。

 

・相談を受けているときは、一緒に話すことはできない

・話すことも遊ぶことも順番であり、先に話していた人や緊急性の高い人が優先される

・他人と会話するとき失礼な言い方をしないこと。自分が損をする

私ごときが他人様に言えるようなことではないのですが、本当にストーカーというわけではないだろうし、いきなり無視をしたりしたくなかったので本心を伝えてみました。

彼は有名な困ったちゃん(場を荒らす人)として聞いていましたが、そこまで悪い人ではなくただ振る舞い方が分からないようにも見えたのです。

ちょっと、理解されにくい絡み方をするんですよね。

私が珍しく複数の人とゲームしている時、皆が少しずつコツコツ攻略していた敵に対して、すごく強い装備と技をもってきて一気に倒してしまったり、装備がよくない人をキツい言い方で馬鹿にしたり。(「そんな装備で何に勝てるの?」等)

彼はお金持ちだったようで、いつも課金をしないと手に入らないとても強い武器を持っていたのです。

多分総額で十数万分くらいは持っていて、無課金でコツコツとは対局にいる感じで「お金ないの?」などいう事もありました。

一番嫌がられたのは、皆でコツコツダメージを与えていたモンスターを突然倒してしまうことでした。

私はそこまで気にならないのですが、やっぱり少しずつ「みんなで」力を合わせてボスを倒すことを楽しみに頑張っている人もいます。

彼が入るともめました。

でもその時の様子が、なんと表現しますかうーん「仲間にいれてくれ」とは言えないけれど「仲間にしたいと皆に思われたらいいな」と願っているように見えたのです。

そうして「自分に価値があるよ」とアピールすることが空回りしているのかなと私は感じました。

それで仲間はずれのようにするのは気がひけました。

一度はっきりいったほうがいいかなと思ってそのことも順序だてて話してみました。

彼は驚くほど大人しく

「わかった、ごめんね。」

と言いました。

これからは皆と足並みを揃えて遊ぶように頑張るといって、そのままRちゃん達に謝ってくれました。

その後自分は35歳くらいだというようなことを告白してきました。

彼はお金で買えるアイテムを殆ど全部持っていたので、大人だからゲームにお金をたくさんチャージできるのだなあとか思ったことを覚えています。

それから、サングラス氏は人が集まる前に二人で戦ったり会話するときとかはとても落ち着いているし親切でした。

*突然の激怒

ある時、珍しく親戚のD君たちと遊んでいるとサングラスさんが怒り出してしまいました。

D君は当時高校生でしたが、親族なのでまったく敬語などは使われていなかったしあだ名で呼ばれていました。

親密そうに見えたのかもしれません。

付き合ってるの?と聞かれたりしたこともあります。(誰かが彼氏と彼女なのかもしれないと盛り上がる様子がかわいかった)

彼は私の弟同様なんだよという説明をよくしていたのですが、その話をきいたサングラス氏が突然激しいことを言い始めました。

「D君と仲良くするのをやめないと俺はこのゲームをやめる!!」

みたいなことを言いだしたのです。

私はその時ヒヤッとしました。

D君はこういう「構って欲しいから小石を投げてくる」という感じの行為が嫌いなのです。

「病んでみる。」とか「構ってくれないと~しちゃうぞ☆」というアプローチに対して、本当に冷淡なタイプです。

いやな予感がしました。

「おう、じゃあ今すぐやめろ。すぐやめろや。だーれも止めてないから。」

止める間もなく、D君はこう返していました。

間髪いれずに糾弾が始まります。

サングラスさんも引かずに会話を続けます。

「俺やめたら何するかわからないからね」

皆が追い詰めたから、何するか分からないぞ!みたいな感じです。

普通に考えたら、ここで話を聞く行為自体が我侭を助長することになると思うのですが私は強くつっぱねることが出来ませんでした。

何となく、ちょっと気になる点が出始めたからです。

考えている間もD君とサングラスさんはチャットで喧嘩を続けています。

 

D君はこういう事に慣れているようでものすごい速度で暴言をタイピングしています。

対してサングラスさんは誤字がたくさんあり、冷静ではないように見えました。

私はD君に連絡をして、少しだけ退出してもらえるようにお願いしました。

サングラスさんには

「今日は疲れたからまた明日話そう。」

と言ってすぐにログアウトしてその場を後にしました。

*サングラスさんの本当の姿

次の日、まわりの人に聞いたり調べたりして(ゲームによっては迷惑行為をする人のIDをまとめているサイトがあったりします)サングラスさんが親しくしていたゲーム仲間の人を探しました。

何人か見つかり、共通点があることがわかりました。

そして私は確信に近いものを持ち、ゲームにログインをしてサングラスさんに「話があるんだけど・・・」とチャットを送りました。

もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれないのですが、彼は35歳ではありませんでした。

 

「サングラスは、小学生だよね?」

 

私がそう言うと、しばらくとぼけていましたがゲーム友達が皆小6や中1くらいだったことを知っていると伝えると諦めたように認めました。そして本当の自分のことを話し始めました。

彼の話をまとめるとこうなります。

・彼は小学六年生

・父親が社長をしていて、お小遣いをたくさん貰っているからお金がある

・父親が海外の女性と浮気してできた子供であり母親とは一緒に暮らせない

・私は100歳と言っているが口調から多分大学生くらいだと思ったので、35歳といえば大人の男だし構ってもらえると思った

インターネットのことなので、多少の嘘はあるかもしれません。

でも小学生くらいであることは間違いないように思いました。

振り返ればおかしいことは幾つかありました。

時々私のチャットする漢字の意味が分からないことがあるのに、英語はかなり流暢にできたのです。

D君と喧嘩をしている時誤字があったのも、焦っていただけではなくて小学生だから言葉や漢字が分からない所があったようでした。

正直に「なんでもかんでも最優先で要求にこたえてあげることはできない。」ということを伝えました。

そして、寂しくても辛くても、順序だてて人と関係を築かないと何も育たないことを私なりに懸命に話しました。

そして私は違うゲームを始めて、そのゲームをやめました。

もちろん、やめることを相談も連絡もしませんでした。

その後、他の人から彼が皆と仲良くチームプレイをしていることを聞きました。

 

彼のお母様のことを思うと、言葉がありません。

ネットは嘘がばかりといいますが、嘘だったら嬉しいです。

それとも もう今頃彼も自分のスマホを持っていて自由に話せているのでしょうか。

そうだったらいいなとすごく思います。

*私がぼんやり思うこと

その頃も今も、その行為自体が現実逃避にならない程度に色んなことに無関心でいないようにしたいなと思っています。

ゲームは単純に面白かったです。

そしてそれだけじゃなくて、普通に生きていると気づかないままだった問題を知りました。

日本にも教育が受けられなかった子供たちがたくさんいることも分かりました。

あくまで私がゲームで接した子の話になってしまうのですが、高校生くらいの年齢で九九ができない子も何人かいました。

親のネグレクトであったりなんらかの理由で小学校の頃から登校の習慣がない子もいました。

パソコンは自由にさせてもらえるけれど、九九はできない。

働いて家にお金をいれている。そういう子を何人か知りました。

これも偶々なのかもしれませんが、九九覚えてみようかと誘うとすごくキリキリした口調の子も皆最後はトライしてきました。

驚くほど賢い子もたくさんいました。

私が大学のときに学んでいたことをどう思うか聞いたらたくさん面白い答えがでました。

画一的な学習プログラムを受けていない分、とても柔軟で良い意見をいう子もいました。

捉われていないということを強みにできたらいいですね。

私はゲームを教わり、彼らは九九を教わるという協力関係を築きました。

私は人見知りで知らない人とは緊張で喋れないので、たくさんの文章を書いて説明しました。

でもみんなすごくまじめに読んでくれました。

覚えるまでずっと約束した時間にゲームに来ました。

7の段は多くの子が難しいと感じていました。

本当は勉強したいと思っている子がたくさんいるのではないかな、と強く感じた出来事です。

彼・彼女らの多くは外見をはっきりした色で飾っていたり、女の子ならしっかりとメイクをしたり、口調も「円野お前さー!」といった感じでちょっ、ちょっぴり強めの感じです(›´ω`‹ )

あまりにも明るく、楽しげです。

一見するとさぼってきた結果、勉強が分からないように見えるかもしれません。

けれど、当人では克服しようのない問題を家庭に抱えていることもたくさんあるのかな、と この経験から知りました。

私は親や大人に完璧を求めないというか、子供に気持ちを向けられない親をゼロにすることはなかなか出来ないと思っています。

人間ですから、完全完璧っていうのはたぶん全然できなくって、これだけ数がいるんだから皆で指の先を軽くはじく分くらいの力を貸し合えばいいのかなと思ったりもします。

何かの理由で親のサポートを受けられなかった子供の将来は、社会の皆でほんの少しずつ考えられるといいなと最近考えています。

もちろん、そんな余裕がなかったりそんな気持ちがないという方を責めるとかではなくって、それはそれでいいんです。

ただ一年に一回だけとか、10円だけとか5分だけ、子供に出来ることがあったとしてそれを何人かがほんの少しだけ持ち寄ったら多分子供に教科書くらいあげられるのかなと思っています。

俺の力は俺のためだけのものだ!!でも全然いいんですよ。

そういう人もいるほうが面白いと思います。

皆おんなじである必要なんか全然ないし、一つの価値観を維持するひとばかりでは社会は前に進まないのではないかなあと感じるのです。

募金の詐欺とかもありますし、何かをサポートしたいという気持ちを形にするのは難しいですね。

今回の話では、(知らなかったとはいえ)既に成人していた私が小学生の子と遊んでいました。

ブログを始めたことで、さまざまな方とお話ができて嬉しくおもっています。

今後こういう「年齢の垣根のないコミュニケーション」はどんどん加速するでしょう。

誰かが何かと出会うことの壁はどんどん取り払われていきますね。

 

誰かと接している実感を何で持つか、ということはこれからどんどん変わっていくのかもしれません。

技術の進歩に伴って、今非常識であることもどんどん常識だといわれるようになるでしょう。

もしかしたらこの先、一緒に住まなくても結婚していると言える日がくるかもしれません。

進化のスピードそのものも加速していて、10年後といわず、3年後は何が始まってるか分からない社会です。

そうやって変わり行く時代の中でも決めていることがあります。

大したことじゃないのですがそれは何においても身近なものから大切にしていくということです。

多分、何が変わっても何と誰が一番大事なのかはっきり優先順位を決めていたらあとは楽しくやっていくだけだと個人的には思っています!

今日はすっごい長かったかもしれません。申し訳ないです・・・

思い出話を聞いてくださりありがとうございました

それではまたお便りいたします!

 

円野まど