こちら孤島のまどよりお便りします

円野まどの恥の多い日々の記録

東京に住みながら、孤島を築いている話

 〒 みなさま

 

こんにちは、円野まどです。

今日は私がお手紙を書くというサイトを始めたことについてお話してみたいと思います

 

東京に住みながら、孤島を築いている話

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誰かと私

私は「関わりあうということ」が苦手で、今までずっと、人間関係というものから逃げてばかりいました。誰にも敵意はないし、むしろ誰かに笑ってもらえたり、仲間に入れたらうれしいのに、何をどうすれば良いのか分からなかったのです。

注目されたら恥ずかしくて緊張してしまい、たくさんの失敗や挫折をする中、どんどん人と接する事を避けるようになっていきました。そしてそれは少しずつ、人と話す機会が減る事となり、最初よりうまく喋ることができなくなりました。

私はいつも、自分の心の中ばかり見ていたように思います。

けれど最近になってようやくその自意識の鎧みたいなものの脱ぎ方が、少しだけ分かったような分からないような気がしました。

だから、書くことから始めてみたく思います。

ただ私は、机の引き出しを整理するとき、ばらけている箇所だけではなく、一度全部出してから片付けるタイプなので、またこうして何度も失敗してやり直したり最初から全部やってみたりするかもしれません。

けれど、繰り返すことで少しずつ積み上げていけるものがある筈と挑戦をやめずにいられたらいいなと思います。

わたしの孤島のこと

前述の通り、私はほとんど滑らかに人と話すことはできません。家族と話すときも時々どきどきしてしまいます。現在何のためらいもなく電話をかけることができるのは二名です。東京のたぶん都心あたりに住んでいるので、一歩部屋から出るだけで人は溢れています。でも、どの方も他人という言葉では足りないくらい遠くにいるように思うときが私にはあります。私の年齢の人なら、色んな事を楽しんでいる人のほうがずっと多いのだろうなあと空想しながら、部屋に帰ってきて鍵を閉めるとどこかホッとします。

すごく、安全だけど、人と繋がりのないこの部屋を孤島みたいだな、と思いました。

孤島

陸地や他の島から一つだけ遠く離れている島

出典 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/80407/meaning/m0u/

私は特に虐待されていたとか、何かの事情があるわけではないのですが、私は気難しい子供だったのではないかと思います。

幼い頃から理由が明確じゃなければ、ここに居ても良い理由について考えたり、明確な根拠のないものに対して何とも居心地が悪くなるような性分でした。

黙ってうんと言えば良いことに、いつまでも捉われてしまうようなところがあります。

問題があるのは生育過程ではなく、明らかに私でした。

他者から十分な教育や発達の機会を与えられながら、コミュニケーションが上達しないまま大人になっただけなのです。

そして何かを好きになると、それだけに時間を使いたい自分勝手なところがあって、他人への説明を欠いてしまったり、私自身に多くの落度があって、今では他人と話すと高熱が出るようになってしまいました。

でも不思議なことに、カフェで人をのんびり見ているのもどなたかの幸せそうな姿をみるのは大好きです。(不覚にもだいしゅきですと書いてしまい、キーボードが陥没しそうな位の強さで消しました)そこに人がいてほしいけれど、交わるのが不安なのです。

それは私自身が他人と接触できる部分を、今までたくさん削ってけずって自分の身を守っていた証拠なんだなあというようなことを考えます。情けないことですが、それはとても落ち着くし、不和を生まない方法でもあります。

そうかと思えば、お店でケーキを頼む時に年々か細い声(これください)になっていることとか、これはまずいなと考える部分もあります。人は過ごしてきた時間の蓄積で作られていて、こうしている間にも私の細胞はめまぐるしく変わっているのでしょう。

それでも、私の生活は大体の部分において滞りなくうまくいっています。生活時間の違う知人と住んでいます。居候の代わりに、家事や雑務をこなして(たいしたことではありませんが)、ささやかな人間関係ゆえに破綻することもありません。

けどこのごろ、自分がこのままではだめな気がしたのです。

生活の端々に、誰かの助けを感じたからです。自分ひとりで殻に閉じこもり、さまざまなことを完結できると思っていたけれど、実際は誰かが毎日すこしずつその形を作ってくれているような気がして、じゃあ私ばかりが、このまま閉じこもって誰かと口もきけないままでいいのかなって、思ったんです。

本当は成人したとき、変わるべきだったのかもしれません。

私は何もかも遅く、今更ながら自分のあり方を見直す勇気が出ました。

でも何を話せばいいのか全然分からないです。みなさんがどんなことを話しているのかも知っていけたらいいなあと思います。まだ私は自分がどうしたいかも、きっと半分わかっていません。

 

自己紹介になればと日々のことを書いたりもするのですが、人様にお伝えすることになれずお見苦しいところもたくさんあると思いますがどうか笑っていただけたらと思います。

これからどうぞよろしくおねがいいたします。一年後はこの緊張したお手紙が笑いとばせていますように、それと読んでくださったかたと私が明日もいい一日でありますように。心をこめて。

それではまたお便りいたします

 

円野まど

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