こちら孤島のまどよりお便りします

円野まどの恥の多い日々の記録

微妙な知り合いがいる話

〒 みなさま

 

こんにちは円野まどです。

今日はただの日記です!

役に立つ情報とか書いてみたいけど日記です。

・・・日記です!(圧)

何のオチもないけど、忘れそうなので書いておこうとおもいます。

コメントなどお気になさらず!またぜひ次回読んでくださいね(´・ᵕ・`)

 

 

*微妙な知り合いのはなし

 

 

私には知り合いがいる。

生活圏が同じようで、時々ばったり会ってしまう。

住んでいるところはお互いに分からない。

けど、時々顔を見かけて恐る恐る頭を下げ合う。

いつまでお互いの顔を覚えてられるのかわからないけど、今はまだ覚えてる。

たぶんそのうち、私はあの子の顔を忘れてしまう。

 

最初に会ったのは今年の夏で、私は西新宿にある京王プラザホテル前の通りを歩いていた。早い時間の新宿はいつもよりすっきりしてるけど、私には一つ問題がある。

知っている人は知っていると思うけど、ホテル前の大通りは外国の人が朝のランニングをしていることが多い。目が合うとニコッと笑いかけてくれることもある。

ホテルから近ければ近いほど、金髪のランナーがこちらを見る確率があがる。

道を聞かれることもある。ちょっとした雑談を求められたことも前にあった。

私はそういう時とてもびっくりしてしまうので、誰かと目が合ったりしないようになんとなくあちこち視線を泳がせて歩いていた。

暑いのが苦手で、口の中を冷やすためだけに買ったパピコを齧りながら飲んだ。

左手にはまだ手をつけてないパピコの片方を握り締めている。

パピコやろうはすこし先のどこかの階段を降りて、ハイアットリージェンシーに行かなくてはいけなかったけど、どこにその階段があるのか忘れてしまっていて、とりあえず真っ直ぐ歩き続けた。なかなか見つからない。

挨拶されないように植え込みに関心を抱いている場合ではなくなったので顔を上げる。

すると、すこし先に座り込んでいる女の子が見えた。

しゃがんでいる、のではなくて地面に腰を落としてしまっていて、完全に落ち着いている。俯いたまま、顔を上げないのが気になった。

その近くの地面にはハイヒールが左右転がっていて、それはけっこう鋭利なヒールだった。それを見て(転んだのかな?)と思った。

私が近づいても立ち上がる気配がなくて俯いたままだったので「大丈夫ですか?」と声をかける。緊張で心臓が飛び出しそうだったけど体調が悪いのかもしれないと思うと黙って通り過ぎるのは気が引けた。もちろん声が震える。

「靴が折れてしまって。」

その人はちょっと低い声で答えた。

そしてそのまま左手に握られた私のパピコを見た。

何となく、(パピコを食べていてすいません)という気持ちになる。申し訳ない。大人が両手にパピコを持っていることは問題ないはずなんだけど、なんか問題がありそうにも思えた。顔が赤くなる。

その人はそれから、喋らない。苦しそうでもない。痛そうでもない。

ただ、立ち上がらないような感じだった。

茶色い髪を肩くらいで巻いていて、襟が丸くなっているワンピースを着ていた、と思う。(うろおぼえ)

投げ出された足首が目につくほど細くて、頼りないほどだった。

もしかして酔っているのかな。

だとしたらよくある話だ。

大学生くらいに見えた。大学生かもしれない。

折れた、というので改めて転がった靴を見る。片方は無事だったけど、もう片方はヒールが完全に本体と分離していた。ヒールの長さは私の小指よりありそうだ。

どうでもいい話だけど私はハイヒールが履けない。身体能力的問題で履けない。

マナー的にどうしても必要な場合にちょっと履くけど、すごいプルプルするので帰り道はもう靴を履き変えてるレベルで履けない。とても高度な靴だと思う。

それでもヒールの部分がポキッと折れることがあるという知識は持っていたので、すぐに納得できた。前に映画で折れたヒールを瞬間接着剤でくっつける所を見た事があるんだけど、さすがに持ち歩いてない。コンビニで何か靴を応急処置できそうなものを買って来てあげたいけれど、待ち合わせの時間に遅れそうだ。そもそもコンビニに接着剤ってあるんだっけ、もしかして携帯スリッパとかあるのかな?といそいで考える。

京王ホテルに靴が売ってたような売ってなかったような記憶もあったけど、そのあたりすごく曖昧で、こういう時世の中のお姉さんはどうしているのだろうと思った。(経験がある方がいらっしゃったらぜひ教えてください)

わたしが彼女にできることはないという事にここでようやく気付いた。

なので、せめて散らかった靴を拾って彼女の目の前に揃えて置く。

そして去り際に蚊のなく様な声で微妙な情報を伝える。

「コンビニが・・ホテルの中にあると思います・・・。」

場を離れようとしたその時、その人が私の手首を掴んだ。

私はコミュニケーションが不得手どころか突然触られるのも苦手なので、口から魂が出そうになるほど驚いた。叫び声は出なかったけど、自転車で急ブレーキをかける時みたいな、圧力で喉の下あたりがギューっとなる。こわいと思った。

「骨だけはやっぱり違うね。」

よく聞き取れなかったけれど、そんなような事を言った。骨が、とか違うとか。

その人は顔をあげてこちらを見る。

きれいに上向きになったまつげ、肌もとてもきれいだった。

唇が朝日できらきら光っている。

何も言えず見つめ返していると、掴んだままで彼女は言った。

「わたし男なんだ。」

それから手を離すとわたしの手首と自分のを比べた。

いろいろなことが一瞬だったけど、言われなければその子を男の子だと思うことはなかった。どうしてなのか声も違和感がない。低いけど、女の子でもいる範囲の低さだ。

わたしよりずっと柔らかそうな雰囲気があったし、多分SNSで写真をあげていても男だと思う人は殆どいないだろう。

その時「男の子に見えないですよ。」とか「そうなんですか可愛いですね!」とか気のきいた言葉は一切出てこなくて、わたしはただ何回か頷いた。体がちょっと固まってしまって、動けない。

いきなり他人に触わられた手にじーんと痒さに似た違和感を覚えていると、その人は何事もなかったように立ち上がった。

「ありがとう、何て言うか。気にしてくれて。」

正確には覚えていないけど、そんな様なことを言って靴を両手にもってそのままスタスタ立ち去っていく。まだ胸がどくどくしたまま気を取り直して左手のパピコに移る。

びっくりしたなあ、と思ったけど、生物学上の性別がどうであろうと好きなものを着ることはもう何も珍しくないのだ、と納得しなおして歩いた。

男性女性以前に突然掴まれた手と心臓がつながってるみたいにバクバクしたけど、その後ちょっと用事がたてこんで、夜になる頃にはあまり考えなくなっていた。

新宿での用事をすませたその日の帰り、最寄駅前のコンビニに入るともう一度その子とばったり会った。その時はとても驚いたけど、向こうはペコッとしたあとニコッとして通り過ぎて行った。

同じ駅に住んでるのか、職場とか何かの用事があるのかわからないけど、それからその子とそのコンビニでたまにすれ違うようになった。

いつもとてもかわいい服を着てきれいだ。

なんとなく、お互いに会釈するけど特に関係はない。

当たり前だけどその人はいつも同じ服ではないし、髪型も変わる。

だから、最初にも書いたように、わたしはいつかこの人のことをきれいに忘れてしまうと思う。

不思議だなと思うのは、生きていればこういうことを繰り返していくんだなってこと。

昔のクラスメイトとかもいつかは何人かの名前は言えなくなったりするのかな、たぶんする。大学の時、タワレコで働いてたお兄さんを好きだった友達に頼まれてやたらタワレコに通ったりしたこととか、そういう些細なことは敢えて覚えていようとしなければ全部忘れてしまうんだろうなと思った。

なんかそのことが切ないしすごいなと思ったから、なんとなく書き残して置こうと思った。

特にいい話でも面白い話でもなくてごめんなさい。

自分が忘れてしまったことも確かに前にあったんだなあと思うと、毎日だらだらしていることも感慨深いです( ˘ω˘ ) 

何年か先に何を忘れて何を覚えているのかなあ。

そういえば、幼児の時自転車のかごにいれてくれたお姉さんの名前が思い出せません。

自転車のかご(荷物をいれるところ)に入るのが好きだったことは覚えています。

あちこちのかごや箱に入るし、箱の場合は蓋までしめるのでゴミの日に車に回収されたと思ったお母さんが泣いてしまったことを思い出しました。お母さん、ごめんなさい。

みなさんはとっても小さい時のことや今年のことどのくらい覚えていますか?

 

それではまたお便りします( ˙ᵕ˙ )

ほんと意味不明でだいじょうぶ??って感じのことかいてすいません・・・

 

円野まど

 

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