こちら孤島のまどよりお便りします

円野まどの恥の多い日々の記録

〇〇女子って言葉を見た時もう女子って年じゃないだろとか言って呆れないで欲しいんだっ

〒 みなさま

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アクセサリーをあまりしないので、じょうずに取り入れてる人をみると素敵だなと思う円野まどです、こんにちは!

私は身体にくっつくものがすこし苦手というか、過敏なところがあるので最近は挑戦したいな~と思いながら気がつけばカメラの値下がりを確認している日々です・・・。

今日は他愛もない一日のお話なので、電車だったり何かお手すきのときに良かったらどうぞ!

*登場人物

アイちゃん 私と仲良しのオネエさん。最近ジム通いに興味がある。

私 筆者円野まど。ロイヤルホストバーミヤンが好き。

でんきゅう 私の弟とこどもと友達のちょうど間の地点にいる、とにかく仲良し

しゃん 中性的な絶対零度民。一番好きなファミレスはバーミヤン

 

*

夏が終わる。

きっと九月も涼しくはないのだろうけれど、だんだん日差しの色が変わって行く。

今年の八月は雨がよく降って、雷もたくさん鳴いた。

ひどい天気の合間をかすめて、アイちゃんとロイヤルホストに行った。

二人の家の大体真ん中にあるこのファミレスが私は好きだ。

「出来るだけ端の席がいいよね。空いているかな。」

入り口に向かう階段を上がりながら、アイちゃんが振り返った。

私は傘の先を天井に向けて、歩兵の行進ごっこをしていたので何となく気まずい思いをしながら頷く。それには「つっこまれない」という罰が課され、そのまま入店した。

なんとなくだけど、両脇に人が座っているより角の席が落ち着く。

背中を壁にしていなくても特には誰にも狙われていないのだけど、端や角の席になると安心するし、何も言わなくてもそこに案内されると今日はラッキーだとすら思う。

「ご案内いたします。」

店内は比較的すいていて、中ほどに進んだ後私たちのほうを店員さんが振り返る。

「端の席でいいですか?」

アイちゃんが申し出てくれる。髪をきっちり後ろで束ねた店員さんはやわらかい笑顔のまま「はい。かしこまりました。」とエスコートしてくれる。前の道路が工事をしてるみたいで赤いランプがピカピカしているのが見えた。

フーッ・・・っと言いたいけどガマン。座るときなんか言うたび老けていく気がする。」

アイちゃんが向かいの席で鞄を下ろしながらそう言って座る。

「それ、半分フーッって言ってない?もう言ってるのをなんとかごまかしてるよね?」

私の意地悪な追求に彼女は笑いながら手を降った。

「スポーツと同じ、セーフってものがある。」

それは確かに。そしてこの場合のセーフとは・・・と考えながらまた丸め込まれつつメニューを広げる。

「何食べるの。」

「やりいかとドリンクバーかな。」

即答する。私はロイヤルホストに行くと今のところ九割の確率でやりいかのフリットを頼む。アイちゃんはメニューに視線を落としながら「そう言われると食べたくなる。」と言いつつまったく違うページを開いている。

「それとアボカドシュリンプサラダとパン食べる、あ、パン何にしようかな・・・。」

このたびロイヤルホストにもロカボの波が来たようで、糖質制限のパンがメニューに追加されたことを思い出して、最後が絞まらなかった。

「ねえ・・・。メニューも見ないでスラスラ言わないでちょうだい。どれだけ通いつめているのよ?」

アイちゃんは引いていることを隠しもせずに私を見たあと、とりあえずクラブハウスサンドとドリンクバーに決めた。呼び出しボタンをポチッと押す。

レジのそばから男性スタッフがお出ましになって、

静かにでも速やかな移動で近づいたあと、テーブルから数歩分の距離をとった。

それから座した私たちの目線に近づくように腰をすこし落として、口元に笑みと目元に喜びのような感情を乗せて用件をたずねてくる。

「承ります。」

ひとつひとつ、よく通るが抑えられた声で発音される。

ホテルの話ではなく、ファミレスの話だ。

ここの店員さんは驚くほど、うやうやしく振舞う。

 

私はホテルで食事をすることもあるし、定食屋さんで過ごすこともある。

高級であることや、上質であることだけが価値ではなくて親しみやすさや暖かさ、その時に求めるものによって「ありがたい接客」というのは変わる、何が良し悪しだと定義つけるつもりはない。

ただこのロイヤルホストのこの、「ファミレスではないお店に迷い込んだような接客」が

私は大好きだし、そんな態度で仕事に臨むこの方たちになんとなく敬意を抱いてしまう。

人によっては笑ってしまうと思うけれど、彼らは

誰かが書いた戯曲みたいにアンバランスなほど丁寧な接客で、私たちは深夜のロイヤルホストがいったい何なのか考えるほどわからなくなる。

注文を繰り返したあとで、また一歩席から離れたあと「ごゆっくりお寛ぎくださいませ。」見る者を急かさない、動作が丁寧だと感じる一礼をして彼は去っていく。

その後も、用事があって視線を彷徨わせているお客がいないか、よく気を配っていた。

深夜のホールにそういうスタッフの方は二名いらっしゃって、いつも同じ方なのかわからないけれどお二人とも宮殿仕えの様に美しくお話になる。

一度、とても混んだ日があったのだけどその時も不自由はなかったし、多分他のテーブルも全てそうだった。ファミレスくらいのこと、と言われればそうなのかもしれないけれど与えられた仕事の質を常に上げようとなさっているのだと思うと行くたび尊敬の気持ちでいっぱいになる。

「なんか、牛乳石鹸のCMが炎上してるらしいよ。」

アイちゃんがドラッグストアで買ったリップクリームの袋を開けながら話しかけてきた。

「見た。CM見た?」

「うん、見た。息子の誕生日に飲んで帰ってくるのだよね?」

「そう。それにまつわる男性の葛藤っていうか、まあ、男とはと抱えるモヤモヤを洗い流そうみたいな話しに終着させるみたいな。」

ちょっと細部忘れたということでスマホで再生することにする。

牛乳石鹸 WEBムービー「与えるもの」篇 フルVer.を視聴)

ちょうど見終わった時に頼んだメニューが届き始める。

やりいかにレモンをかけようとしてアイちゃんにブシッ!とかかってしまう。咄嗟にやりいかをひとつ差し出すことで無罪になる。通貨。やりいかはここで通貨になる。

「もう一回見よ。」

牛乳石鹸のCMを見直しているとどちらともなく、噴き出した。

「ンッンンンwwwンンンンンww」

アイちゃんの笑い声を抑えようとして出す声が余計にこっちを笑わせてくる。

「ねえ変な声だすのやめてw」

「だって、ンッwwこの人ンッンンンンンンwwwwww」

「ちょっ本当笑うなら普通に笑ってお願いww」

「ンンンンフフフフフッフンンンンンンンンッwwww」

真っ赤な顔をして画面を指差している。一切わからないし、もう内容云々じゃなくてその容貌のほうがよほどおかしい。だんだん何に笑っているのか分からないほど笑いあった後、二人で向き直る。空気を入れ替えるため一緒にドリンクバーに向かう。

二人とも深夜におやつを食べている罪悪感を減らすために、ウーロン茶を選択。

それが今摂取している油の前でどれくらい無力なのか理解してるけど、最近のウーロン茶はすごいはずだと慰め合って着座した。

アイちゃんはそこで一息ついたあと、「さっきの牛乳石鹸の話しだけどさ・・・」と始めた。

「いい悪いはともかく、なんていうかこの人病んでるよね?

牛乳石鹸の人?」

「そう、牛男(うしお)病んでる。

「それはまあ・・・うん・・・そう・・・ちょっとね。」

「そもそも子供の誕生日なのになんで当日までプレゼント買ってないの?」

「思った。でもきっと忙しいんだよ牛男。」

病んでる、確かにそういう目で見ると動画の人のまなざしに感じ入ってしまう。

私は空気が読めないというか、世間の反応に対してズレた感覚を抱いてしまうこともあるため人の意見を聞くことが楽しかった。

私たちの妄想CM論は続く。

「これはその、父親っていうのは子供の背中を見て育って得ることもあるし、自分もそうだったから葛藤があるみたいなアレかな。牛男的には、自分がお父さんに示してもらったものを子供に示せなくていいのかなあみたいな。それで優先順位間違えちゃう的な。」

だんだん牛男氏が病んでる人に見えてきた私は、画面の中の彼を見つめながらそういった。アイちゃんはサンドイッチのつけあわせのポテトをつまみながら、指を振った。

「家庭観は人それぞれで構わないけど~、心配で部下を誘うにしても子供の誕生日ってその日しかないわけじゃん。取り合えず奥さんに連絡しない?事故か何かだと思って普通心配するしさ~。ていうかまず子供に謝るでしょ。あらいながそっ!じゃねぇww人がどう思うかより自分の信念を通すなら、相手に同じ事されても文句いうなよって思うわぁ。」

とりあえずこのファミレスの片隅でも炎上した。

素で間違えているのか、アイちゃんは今回のきめの一言である「さ、洗いながそ。」を「さ、洗いながそっ!」と小さい「っ」を入れてやや快活美少女風に仕上げている。

「ああー・・・そっか、これは父としても会社の先輩としても色々板ばさみになっててうまく立ち回れない牛男の洗いながそっ、なんだね。」

もちろんわたしも、快活美少女ver.で答える。

色々良かれと思ったり、なんか考えがあってやってみたけどうまくいかなかったんだなあとしみじみ(勝手に)思う。

そして牛乳石鹸って言葉を反芻しているうちに牛乳が飲みたくなる。

「そういうとすっごい聞こえがいいけど、普通に家族を犠牲にしてるっていうかないがしろにしてるじゃん。そうするつもりはないんだろうけど、こういうのってよく不器用だなんだっていうけど、口はないのか?って思うわ。トークトークしてくれたら理解できるけどなんで言わないでわかってもらいたいみたいなこと思うのかな?日本の離婚ってこれ関係ある気しない?言わないでもわかってもらえると思ったり、不器用だからってすませる人って相手をお母さんか何かだと思ってるのかな。」

彼女はその後もルー大柴さんに弟子入り願望でもあるかのようなトークミー!を繰り返した。

「ああー・・・でも長く一緒にいると、そういう無意識な期待をして、無自覚に暴君になることってあるかもしれない。」

なんとなく思い当たることがあるし、話の振り先が重いほうに来ている。

「あんたも言葉を使うことを怠ったら、おかしなことになるよ気をつけなさい。」

「ほんとそう。牛男もロイホ呼ぼう。」

ロイホロイヤルホストのこと)

「呼ぼう。朝まで会話の重要性について説きたい。この俳優さん見た事ない?」

「ある。不良的な映画に出演されてる気がする。」

「あんた、大体の不良映画見てそうで怖い。」

「そんな見てない!はず。」

私はバイオレンスなムービーを結構見ている。

ここでやりいかを追加注文する。

また注文の儀式がとりおこなわれる。不自由はないか聞かれたあと、足音もなく店員さんが去っていく。歩みは細かに踏み出されるけれど、上半身が安定した姿勢でゆっくりとしている、不思議な動き。時折、シェイクスピアが書いたような台詞で話しかけられる。やっぱりここは、この人たちがすごく不思議な場所に作り上げていると思う。

「さっきの話だけど、自分の考えや気持ちを表明しないってことは向き合わないってことと同じ場合もあるのよ?」

コップの結露に人差し指で縦線を引く遊びをしていた私が顔を上げると、彼女はとても心配した顔をしていた。なんとなく、途中で気づいていた。

私のことを気にしているのだ。

誰かに怒りを表明することがあまりない分、さまざまなことに勝手に見切りをつけるような事をたまにしてしまう。それが自己犠牲や我慢に見えることがあると言われるけど、私はその逆だと感じていて、自分は結局したいようにしているのだと考えている。

かえって、相手に踏み込む隙を与えないような、向き合うことを避けるような。

それを、言っているのだと思う。

この人はこういうところがあるというか、こういうところばかりだ。

言葉強めに見えて、いつも身近な誰かが傷ついていないかを気にしている。

そっちこそ、何かに傷ついていないのか気になるのだけど。

「言う事って言わない時にはもう戻れないから迷うよ。」

でも向き合わないってことと同じ場合があるのも、そうだと思った。

「そうよね。」

アイちゃんが外の工事に目をやってるうちに、やりいかは届く。

「待って!ストップ!スタップ!スタッパブル!レモンはあたしが絞ります。」

手をパッと開いて私を制止したあと、料理の籠に手をかける。

さっきのレモンの乱は記憶に新しすぎたようだ。

「でんきゅうがね。」

そーっと指に力を込める姿を見守りながら、話し始める。いい香りが舞いあがる。

「うん、でんちゃんが?」

アイちゃんもわたしも時々彼の事をでんちゃんと呼ぶ。

うちのでんちゃんが悪いっていうザマスか!などと古いモデルの過保護なマザー演技をしていたら癖になった。

「でんきゅうが、この前私に言ってたんだよね。仲がいい人と喧嘩になる時っていつもほんの少しの優しさがたりないときだよって。それからずっとその、ほんの少しの優しさについて考えてる。」

私としゃんは長年一緒にいて、この前はじめて喧嘩の多い時期を経験したのだけど問題が解決して今はまた殆ど行き違いがなくなった、ように思う。

完全にそれが終わったかどうか分からないけど、喧嘩をしたことがない頃より仲が良くなった。

喧嘩はぜんぜんたのしいことじゃないし、人を理解するなんてことは無理なのかもしれない。けど、仲がいい人のこと、理解できる上限まで分かるようになりたい。

自分ではない他者と一緒にいるとエラーめいたかち合わなさを感じる時は来る。

少なくとも私は来る。

その時衝突させるんじゃなくて、打ち明けあえたらいいんだろうと思う。

片方だけが開くんじゃなくて、相手の分も同じ量だけ。

「私ずっと、友達らしい友達づきあいっていうのもしたことないというか人付き合いもあんまりしたことないから、しゃんやアイちゃん、でんきゅうにも教えてもらってばかりだ。」

そう伝えると、アイちゃんはちょっぴり青ざめた顔で私を見つめた。

「でんちゃんって成人してから急に大人びたこと言うようになったよね・・・。」

「確かに。」

「アタシはでんちゃんの成長がイコールして自分の加齢と結びついているようで今めっちゃ胸が詰まっている。ねえ・・・でんちゃんが上京して今何年目?当時アタシは何歳だった・・・?」

私は彼女の手をギュッと握って、強く、こう言った。

「やめよ。」

「やめよう。」

「やめよ?」

「やめようやめよう!。私たちは永遠の乙女。」

「うん。そうしよう。」

「そういえばネットの記事とかで○○女子って特集あると、絶対もう女子じゃないってコメントつくよね。」

「アラサーとかだから?」

「そう。あれもう、そもさん!せっぱ!かってくらいお約束で言われるじゃん。なんとか女子に対して、女子はやめてほしいみたいなコメント。もうお前らは女子じゃない、使うことは許さんぞって勢いで。」

「それについては、私が解決策をあみだしてある。」

「おっ、どんなよ?」

アイちゃんの食いつきに私は無上のお得意顔で答える。

「そういうひとは女子の部分のふりがなをおなごって読めばいいと思う。歴史女子だったられきしおなごみたいな。おなごだったらなんかこう、少女ぶってる!みたいないらだちとかの抑止力になりそう。」

「やばい超くだらねえwwwww」

「いやこれ本当誰も傷つかない解決法だよ、マジで無血開城に等しいわ。今、女子という城が誰の血を流すことなく明け渡されたね。」

「意味わかんねえ、でもなんかそれで実際どうなんだろうね?許されるのかな?」

「いや~許されるでしょ。戦無き地平がこれで見られるわ。」

「アンタまじで戦国無双好きすぎでしょ。」

「この前真田丸ゲオで買ったよ。」

「うそ、アタシもやりたい!」

まじめな話から、脳みそぷるりな話まで、おしゃべりは尽きない。

ちなみにゲーム真田丸は一人用。

私はウーロン茶とプーアル茶を組み合わせて「痩せ茶」というものをつくり始める。

もちろんそのような効果はない。しかし信ずれば道開く、という話をしているうちにアイちゃんはコーヒーを取りに行ってしまった。

そうこうしていると眠そうな女の子が一人お店に入ってくる。

私たちの近くの席に座って、退屈そうに外を眺めていた。

工事は終わったのか人はまばらだけど、まだ真っ赤なランプが点滅している。

電車の時間が終わって、人通りは多くないけど途切れることはない。

私は大学生の時初めて一人でお店に入るという経験をした。

それがロイヤルホストだった。

店の前でひらひらはためくのぼりに印刷されてあったパフェがどうしても食べたくて、大学が終わる時間になるとそのことを思った。

地下鉄の駅を少し過ぎればお店はあるけれど、その時私に友人は無く、バイト先で言葉を交わすような人はいたけれど自分の行きたい店に誘うことがなんだかとても我侭なように思えて出来なかった。

勇気を出して一人座ったソファは広くて緊張したけれど、届いたパフェはすごく美味しかった。それから私は週に二・三回、そこに通った。

ヨーグルトジャーマニーという商品だった。

食費の多くはパフェ代になった。

おなかはあまり空かなかったけど、それだけはするする食べてしまえた。

甘いもの可愛いもの、弱いもの小さいもの。

その全ては私のようなものには不似合いだと思って恥ずかしくて避けていた。

家族と食べる以外ではじめて食べたパフェは、頭が冴えるような心地がした。

大学で誰かと一緒にサークルに打ち込む事はなかった。

時々バイトの人と食事に出かけた。それだけで十分ありがたくて楽しかった。

人には笑っているところだけ見せたかった。

大げさじゃなくて、私はあの時この先もずっと一人なのだと思っていた。

誰かのゲストのように時々、たくさんのうちの一人役としてたまに輪にいれてもらって、それから一人の家に帰る。それは選んで一人で行動するような自立したスタイルではなくて、私は誰からも共に生きる者として認められないものだと願わないようになった。悲しみも苦しみもなく、空が飛べないように仕方の無いことだと思っていた。

思い込むことって、ほんとあてにならない。

アイちゃんがまたメニューを見始める。ピラピラとめくる音をさせながら、残していたやりいかをつまむ。

「パフェも食べようか。」

私は今でもヨーグルトジャーマニーをよく頼む。

これが好きだったんだよという話をしゃんにもアイちゃんにもでんきゅうにも話した事がある。私が好きな食べ物を誰かに言えるようになったことを、ほんとはすごくうれしく思う。

私たちは三回目の注文ボタンを押し、また優雅なお辞儀をいただいて楽しみに到着を待つ。

冷たいものを食べるときはあったかいお茶でしょ、と話しながらドリンクバーから紅茶をもって来る。

「さっきの女子の話だけどさあ。男子は?スイーツ男子とか、あるじゃん色々。」

歩きながらアイちゃんがそう話しかけてくる。

私はいくらか考えた後はっきり答えた。

「それはやっぱりおのこじゃない?」

アイちゃんは目を大きく見開いたあと、絞るようにつぶやいた。

「スイーツ・・・スイーツおのこ・・・。」

それからまた、ああでもないこうでもない話をして自分勝手に世間の話題を渡った。

届いたパフェを見ると、胸がちょっとだけきゅっとなった。

それはきっと、昔より今のほうが幸せな罪悪感なのだ。

ごめん、過去の自分。幸せにするから。

どうか許してほしい。

 

*

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そして拝啓近所のロイヤルホスト様。あなたが好きです。これからも。

それではまた、お便りします。

 

円野まど