こちら孤島のまどよりお便りします

円野まどの恥の多い日々の記録

日々の詰め合わせ 十四号

 

 

〒 みなさま

 

こんにちは円野まどです。皆様いかがおすごしでしょうか、6月になりましたね。

今年に入ってもう半分になる月。私は夏が苦手なのでちょっと不安です。

湿気が体質と合わなくていつも色々なことになるのです。

年を重ねるごとにうまくつきあえたらいいなと思っております。

ウフフ、というわけで日々の詰め合わせ14号です。宜しければおおさめください!

 

 

 

 

 

 

 

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*内側の少年

引退した赤い電車を展示している所を通りかかる。

乗り物というのは格好いいなーと思って私達も足を止めた。

写真を撮っている方がたくさんいる。はしゃぐ子供も。

みんな車体を周回して色々な角度から眺めている。

私も正面、後ろ、出入り口の部分など、興味に押されるままあれこれ見てまわった。

一人だけ、同じ場所に立ったまま動かない方に気がついた。

スーツにリュック姿の40~50代くらいの男性だ。

その人は固い鉄の車体にそーっと手を伸ばして、すぐに引っ込める。

そしてもう一度、壊れ物に接するようにそおっとそおっと触れた。

とても嬉しそうにしたあと、一瞬でその表情を戻す。

私よりずっと年上の男性の目が、子供と同じにきらきら輝く。

その様子がきれいで、私は思わずみとれてしまった。

人が感動するときは、大人も子供も同じように光るのだ。

年を重ねることで失ったとか卒業したと言い張る何かって、本当は内側に眠っている。

 

 

*大嫌いなんだからね

バスを待っていると後ろに、白髪のご婦人二人組が並ぶ。

「でも、あなたのお宅はご主人と仲いいわよね。よく旅行に行ってるじゃない。」

そう言われた女性は私が驚くような大きな声で返事をする。

ぜーんぜん全然!そーんな事ないわよ、嫌いよ。ほーんと大嫌いよ。仕方なく行ってんのよ。もうこの年になると喧嘩するのも面倒くさくなったから仕方なく、相手に合わせてあげてんの。」

あまりの剣幕にすこし振り返ってしまう。お相手は「そーお?」と相槌をうちながらうーんと首を捻っている。嫌いよと仰った奥様は大きな石のついた指輪をした手を振りながら「ほんとほんとう夫婦なんて結局腹になにがし抱えてねえ・・・」と更に続けようとした時、ポツリと地面が濡れる。それはあっという間に雨になっていった。ああ、降ってきちゃった、と空を見上げると同時に後ろから、呟かれた。

「やだ。あの人、傘持っているかしら。」

私は口元が緩むのを堪えながら、言葉って時々あてにならないなと思っていた。

 

 

*石田ゆりこさん

 

 

画像引用元 https://www.instagram.com/yuriyuri1003/?hl=ja

でんきゅうアンチエイジングの話をしていたとき、ふと思い出して石田ゆり子さんの話をした。女性の年について語るのは野暮なのだけれど、驚きと憧れを込めて彼女が47歳であることを話すと彼は信じなかった。

「はー?!ぜってえ30代だし。いってても42とかだわ47じゃないわ。絶対。」

騙されないぞとばかりにそう返してくる。

 

確かに本当にお美しいもんね、及ばずながらもこんな素敵な方になれるよう努力したいよね、とのんびり返すも、彼は年齢を全然信じない。

でんきゅうは今「見た目の老化を遅らせること」にとても関心があって、日々料理や美容などを調べている。そういうこともあって、どの年代の女性がどういう肌かということにとても詳しい。だからこそ驚いているのだろう。

そしてにわかには信じられないほどである石田さんの美のすごさよ・・・と暢気に思った。その後も彼はとにかく年齢を疑い、あれこれ言って首を横に振り続けた。

かつて母とか姉のような存在だったのでいまでもちょっとおねえさんぶっている私の威厳どころか私そのものの信頼度って一体?というレベルで年齢が本当か全力で調べ始めるでんきゅう。

石田ゆり子・年齢詐称 みたいな石田さんに失礼な検索をしていた。

いや待って、本当。本当だよ、石田ゆり子さんにはほら、ひかりさんという妹さんもいらっしゃるし、なんていうかとにかく詐称じゃない。大体なんで女優さんが自分の年齢を年上に偽るのだい、なんの得があるのだいと何ともかっこうのつかない説得を試みると彼は辛辣にも私にこう言った。

「まどちゃんは、石田ゆり子の何を知っているの?」

確かに。

純粋な問いかけと言うのは時に自分の内面の「常識化することで思考停止した部分」に届く。

この目で見たことしか、本当は定かではないのだ・・・。

私はぐうの音も出ず、落雷の閃光によって照らし出された真実を見た・・・

と、いうようなことを考えている風の渋い顔をしておいた。

説明する事はあきらめてチョコレートでバニライアイスを包んでる系のおやつをいただくことにする。

でんきゅうには飽きるまで調べてもらうことにして、私は「何歳だろうねぇ」みたいなことをのらりくらり言いながら、ぼけーとアイスを楽しくいただきました・・・。至福。

何歳でもいい。いしださんが美人であることはかわらないから・・・( ´ヮ` )

これを読んでいるこどもの皆さん、あなたの目の前で真剣な顔をしている大人は案外何も考えていないことがあります(個人差があります)

真実をつかめるのはいつも自分の手だけなのです・・・(渋み)

うん、石田ゆり子さんって、お美しいですよね!

 

*真っ白なツインテール


金曜の夜。

スーパーに、真っ白なツインテールのおばあちゃんがいて、お孫さんと思われる女子高生くらいの子と楽しそうに「夕飯なにつくるー?」と話していた。

思わず振り返る。

おばあちゃんは顔中に笑みを広げていて、女の子はおばあちゃんの服の襟元をまるで母親がこどもにするように、撫でるように、優しくなおしていた。

もしかしてこの子が髪を結んだのかな、と想像してしまう。

とても仲良しだったから。

それだけのことで、内側にある事情とか何も知らないのになんでか胸がギュッて掴まれたみたいに温かくなってしまう。

勝手にいろいろなことを諦めてしまったらとても勿体無いと思ってしまう瞬間。

なんでも絶望するほうが簡単だから私はすぐ悲しくなるけれど、それはたぶん、間違っているんだなと思った。やさしいことはたくさんある。

目的のものをレジに持っていく時、まだ先ほどの売り場でお喋りする彼女達を追い越す。

すれちがうとき、ずっと続けこの平和って願ってしまうひと達ってたまにいて、そういう時なんかこう、私は思わずさむくてださい笑顔になって、それでも無責任で真剣にそう祈っている。

 

*あとがき

今週の私はちょっとポエミィなことを考えていたようで、いつも以上に主観が強いお話になってしまって恐縮ですがここ最近の出来事をまとめてみました( ´ヮ` )

皆さまはどんな一週間だったでしょうか

これから雨の季節になりますので、レイングッズを出した方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。すこし前に東京駅で英国紳士がもつような杖に見える傘が売っていたので今年は欲しいな・・・と思っています。

今は普通の紺地に白い水玉の傘を使っています。

みなさんはどんな傘をつかっていらっしゃるのでしょうか。

よければいつか教えてくださいね。

それではまたお便りいたします!

 

*スマホで読んでくださる方へお知らせ

画面下部にメニューバーを作成いたしました。(でんきゅう氏に作ってもらいました)

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過去記事などぐぐぐぐと遡りやすくなりますので、よろしければご利用ください!

読んでいてすこしでもクスッとしていただけるものがありますように、筆者としても願っています。

円野まど

 

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