読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

こちら孤島のまどよりお便りします

円野まどの恥の多い日々の記録

大人も魔法にかけるデート・最古の遊戯機械としまえんの「エル・ドラド」

 

〒 みなさま

 

こんにちは円野まどです。

皆様は東京都練馬区の遊園地「としまえん」に世界最古のメリーゴーランドがあることはご存知でしょうか。

その名を「エル・ドラド」と言います。

私はメリーゴーランドなんて興味持った事がなかったのに、すぐに魅了されてしまいました。関東圏に住んでいない方にもお見せしたくてたくさん写真を撮ってしまうほどです。

それでは今日は先ず、そのご紹介を聞いていただけたら嬉しいです!

 

*エル・ドラド

以下説明が続きますが、写真だけ見たい方は一番下の項目にありますのでスキップしてくださいね( ´ヮ` )

 

*メリーゴーランドのざっくりとした歴史

としまえんのシンボルともなっているエル・ドラドを語る上で欠かせないのはその歴史です。

メリーゴーランドはもともとカルーセルと呼ばれていたものが原型でした。

その言葉はラテン語を由来としており、大元の意味は「戦争」でした。

そもそも馬上で剣を扱う為の特訓用の装置として歴史が始まったようです。

その後フランスで貴族の時代になるにつれて、馬上で美しい動き(バレエの様な)を披露するための練習に使われるようになっていきます。

そしてそのまま、軍事目的を失い華やかな馬車などを加えて、舞や音楽のある娯楽へと進化して行きます。ルイ14世も今でいう所のパレードのようなカルーセルを楽しんだそうです。(参考資料 『1662年の王のカルーセル 第1騎馬分隊ローマ皇帝に扮するルイ14世』(1671年))

その後1860年ごろ、動力を蒸気機関としてからヨーロッパやアメリカなどに広まり、どんどん現在の形に近づいて行きます。

そして1907年、ドイツの機械技師ヒューゴハッセにより当時の美術・工芸技術の粋を尽くし「エル・ドラド」は生まれるのです。

 

*日本最古であり、世界的にも最古級のメリーゴーランド

f:id:ma-corpus:20170423074505j:plain

(画像引用元 http://www.toshimaen.co.jp/guide/kikaiisan.html )

エル・ドラドはヨーロッパ各地のカーニバルを巡業した後、1911年にアメリカの遊園地・コニーアイランドに渡りました。その前年にフランクリン・ルーズベルト大統領がドイツに招かれた際、ヒューゴがアメリカに移すことを思いついたのです

そしてその移設先であるコニーアイランドが1964年に閉園する時まで多くのニューヨーク市民に親しまれました。

遊園地が閉鎖の際、エル・ドラドは解体され倉庫にしまわれました。

そしてそれを知ったとしまえんによる購入・修復を経て1971年4月3日から東京で再び回転を始めて現在に至ります。

*他にはない特色(写真有)

・20世紀初頭のアール・ヌーヴォー様式

f:id:ma-corpus:20170423074310j:plain

上部が美しい曲線と鏡を組み合わせたものになっていたり、それぞれ同じものがない絵画が連なっています。

f:id:ma-corpus:20170423074024j:plain

走り出して回転しはじめる天幕の美しさを眺めるだけでも乗る価値があります。

・彫刻が全て木製であり全て人の手によるもの

f:id:ma-corpus:20170423074150j:plain

馬車の細部にまで2つとない曲線が滑らかに走っています。ただの枠組みではなく、花の形であったり、女性の曲線を表していたり細部を見れば見るほどその緻密さに驚きます。

f:id:ma-corpus:20170423074154j:plain

走行中の写真のため少しぼんやりしていますが、この一角だけでも嘴のある動物や男性の顔が彫り込まれていることが分かります。

f:id:ma-corpus:20170423074206j:plain 隅まで手を抜きません!

・手作りの為同じ木馬、同じ馬車がない

f:id:ma-corpus:20170423074257j:plain

全ての馬の顔が違います。

f:id:ma-corpus:20170423074410j:plain

こちらも走行中につき少しぶれていますが、鞍にあたる部分の装飾もやはりそれぞれ異なっています。ちなみに写真にはないのですが馬のみならずブタさんもいます!

機械遺産に認定されている

機械遺産とは

 日本機械学会は2007年6月に創立110周年を迎えました。その記念事業の一環として、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に、日本国内の機械技術面で歴史的意義のある「機械遺産」(Mechanical Engineering Heritage)を認定する

引用元 https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/

これはその歴史と芸術と技術の融合した文化財としての高い価値を認められたということになります。筆者もこのような大型の芸術品を前にして、とても心躍りました・・・!

とにかくカッコイイのです・・・。

解体されていたメリーゴーランドをここまで仕上げた修復師さんたちの心も感じられるすばらしいものでした。ぜひ老若男女問わず皆様にも見ていただきたいと願いながら、紹介を終わります!

*あとがき

f:id:ma-corpus:20170423074057j:plain

皆さんは回転木馬にどのような印象がありますか?

私はこれに「まず乗らないなぁ」という人生をずんずん歩いてきました。

それが少し前に「メリーゴーランドに乗ろうよ!」と誘われたのです。

あまりにもメルヘンとかロマンティックさとか夢がある外見すぎて、これに乗っている時どんな顔したらいいんだろうなあとずっと思ってきました。

その時も恥ずかしくて、とても乗れないと言いました。

もう大人だし、かわいい格好もしてないしとたくさんのいい訳を並べていると質問されました。

「子供の頃乗らなかったの?」

私は幼いときは少年のような姿をしていて、こんな可愛いものは全然似合わなかったし乗ろうとも考えたことがなかったことを笑いながら話しました。

ピンクとか、スカートとか、こういう愛らしいものは、私とはとても遠いものに見えまます。触っていることが場違いすぎて、恥ずかしくなってしまいそうだと思いました。こんなの似合わないからと、絶叫系の乗り物のほうへ引っ張りました。

「じゃあ尚更乗らないと。」

その人はずいずいと、私を中央の馬車に乗せてしまいました。

幸い夜の遊園地で人が少なく、視線を気にしなくてすみました。

f:id:ma-corpus:20170423074251j:plain

席を見上げるとラッパを吹く女神がいて、天幕のライトすら装飾は怠られていません。

f:id:ma-corpus:20170423074016j:plain

ピカピカ光ってぐるぐる回って、音が鳴ってる。

それだけのことなのに、夢のようでずっとあちこちを眺めていました。

こんな綺麗なものだったんだなと知りました。

そして私はいつの間にか場違いな自分を忘れて過ごしました。

自分が大人であることとか、普段一応思ってるちゃんとしないとって気持ちとかとりあえずこのぐるぐるが終わるまで考えなくていいやってなったのです。

降りた後私は「楽しかった」と自然と笑えました。

食わず嫌いというか、しり込みしてて享受できなかった幸せってあるのかもしれません。

特にエル・ドラドは他のメリーゴーランドと違って大人が乗っていても違和感が少ない優美さが一番のおすすめポイントです。

私のように、恥ずかしくてなかなか乗れなかったりまったく関心がない方にも自信をもってお薦めしたいです。

男性も、機械や建築物が好きな方ならすごく楽しめると思います。

そこかしこに、設計図もない中修復したんだろうなという技師さんたちの努力を感じてそういった面でも胸が熱くなります。

私はこういう職人さんの無言の努力というものにとても弱いので、乗り終わった後も周囲を不審にぐるぐる見てまわりました(笑)自分が不器用なせいでしょうか。

そうして守られてきた歴史と芸術と文化と、なにより夢を与える現在を伝える人の影に感動してしまいます。

うまく魅力を伝えられたかわからないですが、普段読んでくださる皆様にお写真だけでもお見せしたくなってしまいました。

はてなブログをはじめてから色んな地方のさまざまなお写真が見れて、私はいつもとても楽しませていただいています。ありがとうございます。

 

これからゴールデンウイークや少し先に夏休みなどの連休がありますね。

その時のお出かけに是非おすすめしたいと思います!

そして今まで乗っていなかった方や男性も、ぜひ乗ってみてください。

案外よい思い出になるかもしれません。

好きすぎて長くなったのに読んでくださってありがとうございました!

それではまたお便り致します。

円野 まど

 

参考URL http://www.toshimaen.co.jp/guide/kikaiisan.html

 

追伸 

4日ほど入院していて、ちょっとお休みしました。

もう少し療養しようと思いますので今日はストックされていた記事をお送りしました。

当日急に決まってしまいツイッターでしか入院の旨お伝えできなかったのですが予告した記事を読もうと思ってくださったかた、まことに申し訳ありません。

これからも、丁寧に書いていけたらと思っていますので何卒これからもよろしくお願いいたします!