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こちら孤島のまどよりお便りします

円野まどの恥の多い日々の記録

日々の詰め合わせ九号

〒 みなさま

こんにちは、円野まどです。

毎週土曜か日曜の(曖昧)日々の詰め合わせも、ついに九号になります・・・!

花粉症になりかけている、と周囲に伝えているはずが「デビューおめでとう。」と何故か言われます。

花粉症であることを認めたくない気持ちでいっぱいの今週ですが私はまだまだ粘りますよ!!

 

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*四月

近くの商店街に次々新しいお店が出来る。

そして少しずつ、閉店するお店も増える。

誰にも分からないくらいの速度で、街全体の様子が変わる。

「もう年だからねー。お店好きだしね・・・。いつまで続けられるかな。」

なんて言いながらお肉やさんの優しいおばあちゃんは笑った。

人生に似てることってたくさんあるなって思う。

生まれたり、亡くなったり。増えたり、減ったり。

新しくなったり、古くなったり。

ここまで考えて

人が作ったものは全部人に似ているなって気づいた。

「じゃあお店も長生きですね。まだまだ大丈夫」

願いながら思った。

 

*魔法おじさん

家族が帰ってくるのが遅いのに心配することしかできなくて

何かがしたいなと日々思っている。

朝7時半に出て、夜23時近くに帰宅するしゃんに

「何かしてほしいことない?」と聞くと

「おおありがとう、まどちゃんこそいつもご飯ありがとうね。

俺遅いのにいつもありがとう。」

と言った。疲れているのに私の疲れを先に取り去ってしまう。

魔法・・・少女ではない、このひとは魔法おじさん。

 

 

*お手洗いの不思議

夜中に作業をしていて、ふとお手洗いに行きました。

そして何時間かして廊下を通り、また向かいました。

するとドアをあける前に灯が点いているのが見えるのです。 

最近窓から侵入される事件が多いことを思いました。

緊張して、心臓の音が聞こえるほどドクドクして

「だっ・・・誰ですか・・・?」と声をかけます。

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返事はなく、緊張もマックスでワイパーの棒を持ち

バッ!と開けたらそこには誰もいませんでした。

そしてわたしは握り締めた銀色のスティックを見て肩を落とし

自分が電気を消し忘れたことにようやく気づくのです・・・。

 

*うさぎ

 うちのうさぎは人間年齢で88歳くらい。

今までは

一緒に食べようねと隣で私が食べると

分かるのか分からないのか 彼も食べ始めてくれます。

朝目を覚まして、減っていないご飯を指差し

「食べなかったの?」

と声をかけると思い出したようにモグモグします。

ただ最近はすこしずつ昔より食べられなくなっているようです。

12年私と寝起きを共にしてきました。

ケージから脱走をすると昼寝中の私のおなかの上に勝ち誇った顔で座っています。

基本は食欲旺盛な子ですが一度だけ
私が40度近い熱を出して、倒れた日。

容態が安定して帰るまで食事をとれなくなりました。

家の空気を感じていたんだな、と思います。

無関心なようで、繊細な子です。

長く一緒にいるので いつかを覚悟することもあります。

いなくなるなんて考えられないと縋り付きたいけど、
この先どんなに弱っても、最後の最後まで一緒です。

しかし老いてもかわゆいのは彼らの特権ですね・・・。

 

*不要なもの

「捨てる。」

という言葉にはネガティブなイメージも持っている。

扱うものによっては、一方的だったり無慈悲に関係を離したようにも見える。

私は物に対してはそこまで捨てるとか、整頓するのが上手じゃない。

ごめんなさい、見栄を張りました。

私はあんまり物を捨てないし、デスクもどんどん散らかるほうです。

そのぐちゃぐちゃの机の前で、絡まった問題について考えていたところ

でんきゅうから一本の電話が。

それは他愛もない用事。

今遭遇した面白い事を気持ちが冷めないうちに伝えようとした

そんな性質の電話だったので用件だけですぐに切れた。

私が今モヤモヤしている内容を話したわけではないのに、

掛かってくる前の気持ちとは確かに違っていた。

でんきゅうの電話の声は殆どの場合、底抜けに明るい。

それが私の心にあるくさくさしたものを全部引き剥がしていった。

くるしさにしがみついてるのは自分のほうの場合もある。

私はもう一度向き合ったパソコンの前で思った。

時々、いらない感情もあるんだ。

もっと言うと、

もう不要になった気持ちを所有し続けているとき

私がそれを手放すことは本当はいつでも出来るんだということ。

そうして私はまた散らかる運命の机を掃除しはじめたのだった。

 

*あとがき

私の家のまわりは桜でいっぱいで、強い風がふくと花びらが舞います。

ちょっといい明太子を買っておにぎりを作ろうと集まった日にちょうど雨がぱらついたので家の中で桜を想像するという、人間の能力の限界に挑戦したお花見を行いました。

これがなかなか有意義で、話が弾みました。

「やばいどうせ花あっても見てないわこれ。」

という、真実をつきつける発言も浮上しましたが人を集わせる力を持っている桜は尊いなということで日々の詰め合わせ(今間違えて爪早稲と変換しました)九号を終わりたいと思います。

よい春をお迎えになっていますように

またお便りいたします!

 

円野まど