こちら孤島のまどよりお便りします

円野まどの恥の多い日々の記録

ケーキの味は何で出来ているんだろう

〒 みなさま

 

 麿(まろ)みたいな話し方しやがってよぉと言われたので、マロみたいな笑い方を模索中の円野まどです。こんにちは・・・!

ツイッターで散々皆さんに優しさを乞うてしまったのですが(ありがとうございました!)、風邪をひいていました・・・。熱は引いてきたはずが夜高くなり、鼻がぐすぐすします。春は朝晩の寒暖差が激しいので皆様もご自愛くださいね。

(普通のつもりでも夜何かをするときもし行き届いていないところがあったらすいません、後日修正いたします)

楽しい話を書こうと思ったのですが、ちょっと思い出したことがあるのでその話をぜひさせていただけたらと思います。ちょっと社会的なことになるのかもしれないのですが、私は「何が正しいのか」を決めるのではなくって「自分が直面したらどうするかな?」くらいの軽い気持ちで読んでいただけたらと思います!

近所のケーキやさんのお話です!

 

 

家の近くにはとてもすてきなケーキやさんがある

 

私の家の近くには、おいしいケーキやさんがあります。

数年前に、男性二人で開業されたお店で、駅から10分くらいではありますが、商店街の中にあるわけではないので最初の頃は気がつきませんでした。

でんきゅうが東京に来てから一年後に私の近所に引っ越してきたのですが、ちょうどその頃できたお店だという事を知り、やわらかいご縁を感じ、行って見ようという話になりました。

焼き菓子と、ケーキ三つを買って帰ったのですがそれがとってもおいしかったのです。

特にミルフィーユがおいしくて、お店でもおすすめしてくださった通りでした。

それからしゃんやでんきゅうの誕生日ケーキをそちらで注文したり、たびたびお世話になっていました。お店自体は少し細い道の端にあるので、大丈夫かなと思っていたのですがそんな心配は余計だったようで、どんどんとお客さんが増えていきました。

やっぱりおいしいですものねと勝手にニコニコしていました。

それとお店の方がとても素敵な方なのです。

店主さんと共同経営者と思われる男性はとても謙虚な方で、前に誕生日ケーキを注文した際に「どうして買おうと思ってくださったのですか?嬉しかったです。」と聞いてくださいました。私は、その・・・あのアレがアレな人間なんで(エッ・・エウ・・・アウ・・・)という変な声が出ました。気まずい沈黙が数秒流れ、とにかく何か言わないとと思い

「ふっ普段買ってて・・ぉっ おいしいからです・・・」

というようなことを絞りだしましたが、かなり小声でした。しかし真剣な顔で聞いて私が出て行くときに二人で深く深くお辞儀をしてくださるような方達でした。

私はわあああ声がでなくてすいません、でもなんて素敵なお店なんだ!と胸いっぱいで帰りました(声が出なかったのは失礼なことをしてしまったと反省しています)

人の心を揺さぶるのは実力だけじゃなくって、お人柄なんだなと思いました。

 

店主さんの個人的なこと

しゃんもでんきゅうも私も、お店に通いだしてから(多分)と思っていたことがあります。それはおそらく、店主さんが同性愛者もしくは同性愛者に差別がない方、もしくは同性愛者を応援する方のいずれかに該当するということです。

仕草だったり、咄嗟に出てしまう喋り方だったり、新宿で行われる同性愛者の方のイベントのポスターやビラをお店に置いていたからです。

ただ、店主の方がそう仰られているわけではないしそれはケーキのお味に関係がないことです。なので私達はそうなのかなと思ったことはあるのですが、それが話題にあがることは一瞬でした。とにかくケーキがおいしいのです!

そしてそのお店は町に愛されたようで、行く度行く度、お店が混んで行きました。

なんと売り切れでお店が途中で閉まってしまう日まで出たのです。

とても誠実な商売をなさる方だったので、なんだか嬉しく感じました。

努力と実力が正しく認められることって、実は当たり前ではないのでとても晴れやかな気持ちになりました。

そしてこの前久々にそちらでケーキを買おうとでんきゅうと出かけて行きました。

お店の前を通る時、車や自転車が停まっていることは珍しくなかったのですがその日は小さなお子様をつれたお母様達が数人、先にお店に入っていかれました。

広いお店ではないので、その方達が出るのを待とうかとでんきゅうと話して道路の脇で話をしていましたらすぐに出てこられました。

お店の前で「見た?」「やっぱり!」と話していて、私達がドアをあける時「やっぱりゲイだよね~!」「ね~!あちらの方だわ」と言ったあと、キャー!と共感しあうように声をだされました。

私はタイミングが悪いときにドアを開けてしまったので、聞こえてないことを祈りながら商品を購入しました。接客はいつもの笑顔でした。

でんきゅうとわたし

私達は入ってすぐに購入して出てきたので、ドアを開けたときまだその方達はお店の前でお話をされていました。手をつないだ(おそらく未就学児の)お子さんがすこし退屈そうに足をぐでんとさせてお母さんにぶらさがったりしていました。

どういうつもりなのか本当に分からないのですが、笑顔でお店を覗き込んで内装について「ああいう飾りとかもー」というようなことを言ったとき、でんきゅうから声が出ました。

f:id:ma-corpus:20170225011809p:plain

「おい こどもが聞いとんぞ」

(彼はもともと九州の人でしてたまに方言がでます、こどもが聞いているぞという意味です)

ドラマの撮影とかだったらこう、分かりやすく何よ!みたいな喧嘩になったりすると思うんですけど、ここは東京の住宅街の一角・・・言われたほうも言った側にいるわたしも黙り込んで数秒。そこで小心者の私は

f:id:ma-corpus:20170225012220p:plain

「あっ・・・あっあァー!にっにっ似てる!昨日の映画のォ!そっくり!」

と言いました。ものすごく苦しいですが私はもう必死で演じました。めっちゃ大声でした。特にもめごとにもならなかったのですが、変な人が声かけてきたかもしれないと思ったのか女性達はすぐに解散をして去っていきました。

前回も書いたのですがわたしは年はそこまで変わらずとも彼の保護者ですし、めちゃくちゃ不良少年だったことがあるので、こちらに来て時々いけないことはいけない!話したことが何度もあります。今回私が誤魔化したことで、少しでんきゅうは下がり眉気味で

「ごめん・・・だめやった・・・?」

と私に聞きました。ここで私は立ち止まってしまいました。

でんきゅうが怒ったのは分かります。

【彼女達が店主さんたちをバカにしてると思った、そしてそれを小さな子が聞いているのが見苦しかった。】こういう理由です。

いきなり目上の方にというか、いきなりそういう間柄ではない方に「おい」とお声をかけてはいけないです。そして、私達が漏れ聞いた話が、実は「お近づきになりたい」という好意的な意図でお話をしていた可能性もあるといえばあります。

でも、でんきゅうに注意をするべきなのかどうかなんだかすごく迷ってしまいました。

なので「お声をかけるときは、おいって言ったらだめだょ・・・」みたいな消極的なことを言ったあと、「関係ないよね、ケーキと性別は。」と言いました。

彼は間違ったことをしてしまったのか気にしていました、多分お母様達を驚かせてしまったことを保護者として詫びたり、注意すべきなのに私は彼に間違っていたよといえませんでした。間違っていると思わなかったからです。

でも、注意の仕方というかお声のかけ方はもっとありますよね。

誤解かもしれない可能性もありますし・・・。

どうすればよかったのか分からないけれど、もしゲイだったとして、それって面白いですか?そもそも面白いかどうか考えるようなことではないと思います。本人達が、騒いで欲しいといわないのなら騒ぐようなことでもないと思いました。

これは書くのをずっと迷っていて、長い間下書きにしていた話です。

とても繊細な話だと思います。

 

余談ですが

しゃんともこの話をしたとき 、しゃんがでんきゅうに「悪いことではないけれど、自分が目立ったことをしたとき、同行者に恨みとか攻撃の矛先がいくかもしれないことは考えた?」と聞いたので、なんだか彼に申し訳ない気持ちになりました。

それも難しいですよね。身近な人を守ることが生活です、でもそれって誰かが傷つけられていることを見逃すことにもなるのでしょうか、とっても考えてしまいました。

もし私の聞き間違いではなく、妥当だと感じられる事由なく他者の尊厳を踏みにじるようなことを公になさっていたのであれば私には賛同することができません。

ただ、私は他者に対してつきつめて潔癖になることに意味を感じていないというか、あまり求めていません。なのでこの手の問題はよく考えを放棄して、自分であればどうするかを考えることに終始してしまいます。

この場合彼女達に対して何かを求めるというのではなく、彼女達と接する時の私に対しての課題がまず浮かぶ感じですね・・・。

しかしでんきゅうに「だめだった?」と聞かれて言葉に窮してしまったことから本当のところはどうなのか・・・と少し今回は長くそのことと向き合ってみました。

 

そして考えすぎてきたのでちょっとあたまのわるい妄想をしました。

 

f:id:ma-corpus:20170225013607p:plain

 

小人がトマトを囲んで喜んでいる妄想です。つらいときは原初に戻りましょう・・・!

ここだけ読んだ人にはかなりやばいやつだと思われてしまいそうですがなにごとも根をつめるのはよくないですよ・・・ウフフフ(怖い)

 

そんなこんなで、人生は本当に選択の連続だなと思いました。

そして誰かの純粋な疑問というのはいつも世界を動かすものですね。

とのんきな結論が出ました。

 

それではまたおたよりいたします!

 

(※私は同性愛に関し、偏見や差別心はありません。ですが勉強不足故に差別用語を知らない場合がありますのでそういう箇所がございましたら是非お知らせください)