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こちら孤島のまどよりお便りします

円野まどの恥の多い日々の記録

美人のお姉さんとわたし(大学編)

 〒 みなさま

 

最近はすこしご無沙汰しがちですが皆様お元気でしょうか、円野まどです。

ブログを見やすくしたいと思うのですが「なるほど、分からない(キリッ)」と思うほどバカなのでのらりくらり勉強していきたいと思います。ウフフ。こういうの一日で仕上げてしまえる人は尊敬します。私も頑張ります・・・!!ムハハハハ!!

ここ数日は真面目なことを書いてはアップするのをやめ、また真面目なことを書いたりしていました。子供についてもまた幾つか書きたいことが出来たのですが、あまり真剣な話を続けるのも自分らしくないので今日はすこし違う話題にしたいと思います!

 私の大学生の時の事務員さんのお話です。よろしかったら読んでみてください。

 

 

大学に入学した日

 

私は大学に入学した頃、世間知らずで無知な上、知り合いが殆どいない という状況でした。

なので入学式に何をどうすればいいのかちょっと分かりませんでした。

とりえあえず来た!というバカな状態でのスタートです。

とにかく保護者に渡すために貰わなければいけない書類とかがあることや、 履修のために幾つか作業をしなくてはいけないので、まっすぐ帰ってはいけないと知っていたくらいです。どこでいつ貰えばいいのか分からず、それはもうキョロキョロしました。

入学式は高校までのものとは全然違いました。

大学の付属高校もあるし、社交的な人が誰かと親しくなるのはあっという間でもうすでに色んな人がグループで会話をしていました。

だから式の間一人で座っているのも少しそわそわしてしまいました。

履きなれないヒールのある靴も似合わないスーツも不安をバンバン高まらせてきます。

私も誰かに話を聞いてみたかったけど、話しかける勇気はなく何をしていたかというとネットの掲示板で今日はどうすればいいのか聞いていました。

最初は冷やかしだと思われて色んなことを言われたけれど、私が本当に一人で無知で誰かにたずねるあてもないと知ると、掲示板の人はとても親切に色々教えてくれました。

だからその日やらないといけないことは割と早く完了して、私はすぐに家に帰ることが出来たのです。余談だけれど、いつか同じように誰かが困っていたら質問に答えられたらいいなと思っています。

 

噂の事務員さん

 

このことを書くと、大学が分かってしまうのかもとか、そういう大学はたくさんあるのかなとか正直分からないのですが書きます。私は前述の通り、掲示板の人にとてもお世話になったので入学してからもあちこちのサイトで自分の学校のスレッドを読んでいました。

そこではたまに学生課の事務員さんのことが話題になっていました。

美人だけど本当に冷たくて、ちょっと不備があるだけなのに必要な書類を受け取って貰えなくてまた来年になってしまったとか、少し遅れただけなのに本当に融通がきかなくて血が通っているのか分からない、とかこっちはお客様だぞという様なコメントもありました。とにかく事務員さんが一分でも遅れたら締め切ることに対しての不満がたびたび書き込まれていました。

おそらくこの人だ、というのはすぐに浮かびました。

事務員さんに一度書類を渡したことがあったけど、その時ものすごくクールな対応だったことを覚えているからです。

ただ一つ違うのは、私の気持ちは書き込まれた内容とは真逆だったことです。

さらっと触れましたが、スレッドにあるようにそのお姉さんは美人でした。

まったく笑わなくて、時間制限などルールに対して鋼鉄の意志をもっています。私も提出が少し遅れて大事な書類を受理してもらえず、応募できなかったものがあります。

しかし、私は漫画脳です(黙れ)。

「美人・無口・冷たい」

これだけ揃っていて、好きになりこそすれ嫌いになることが何故できましょうか?

いや、できない という事になります(本当にきもい)

なので私はこのお姉さんがニコリともせず、学生達の懇願を冷たくあしらってる姿を見るとものすごくラッキーな気持ちになりました(すごく気持ち悪い)

あと気持ち悪さとは少し離れた発言をしますと、仕方がないことだったんだと思います。一分遅れたものを受け取れば、五分遅れたものを受け取ってほしいということになりますよね。五分遅れたものを受け取れば、もう少し待ってほしいと願い出る人はいると思います。書類の不備に関しても、不備があったので書き直していて時間が五分すぎた、でも申し込みをしたのは時間内だから受け取ってほしいと言えば、後ろからじゃあ自分のも今ついでに受け取ってくれという人はやっぱりいると思います。

だから決められたことを厳格に運用しないと、まわらなくなる仕事というのはやはりあると思います。

進学せずに働いている方もいらっしゃるので、甘えた考えだとも思うのですが私は大学に行っている間は大人になるための最後の練習期間というか、こういう時間やルールや信用の大切さについても身をもって学ぶ時なのかなと思います。(自らが不備の責任を負うなど)寧ろそれが当たり前に出来ていてほしいと望まれていたんだと思います。

あとやはりびじ・・・いや、お仕事をきちんとなさっている素敵な女性だったので、かっこいいなあという気持ちで見ていました。

 

 事務員さんとわたし

 

 

そんな私と事務員さんですが、再び接点を持つこととなります。私はふと学内で募集していたある賞に応募しようと思い、用紙を提出しようと思ったのですがそれは締切15分くらい前でした。

私の前に同じように事務受付を希望する何人かが並んでいて、ゆっくり進んでいきます。私の前に二人並んでいるところで時計が締切五分前になりました。

私はあきらめが早いので、(あっこれ無理だな)と思い始めました。クールな事務員さんはすでに「受付終了」を知らせるコーナーを自分のデスク脇に準備しています。

私がその賞に応募したかったのには理由がありました。

賞金があったからです。

その頃履修してみたい授業があったのですが授業料に加えてプラス10万円くらいかかります。おそらく講義が進むにつれてもう少しかかるだろうと思われるものでした。

私は両親が希望していた学校ではないところに進学していたので何となく頼みにくくて自分で稼げたらやってみようと思っていたのです。

私の番まであと一人というところで時間になりました。その人は時間がきたので、何か言伝をして書類を渡しています。そしてその人がいなくなって私と事務員さんの目が合いました。いつも通りのクールな目です。

私はへらっと笑って出口に向かいました。すると声がしました。

「それ、いいの?」

振り返ると眉一つ動かさず、蔑むような(個人の感情です)目をしたお姉さんが腕を組みながら私の手にある書類を目で差しています。

この時点で私が男子学生ならば不毛な恋愛感情を抱いてもおかしくないところだったのですが、私はすごくありがたい気持ちになり、すぐに犬よりも犬らしく駆け寄りました。

「良かったらお願いします。」

平身低頭を絵に描いたお辞儀をして渡しました。

そうするとお姉さんは感情のこもらない声で

「このまま不備がなければ受理します。不備があれば今日はお持ち帰りください。」

と言ってチェックをし始めました。助かったーと思いました。私の後ろに並んでいた二人組みの女の子は、ギリギリ間に合わなかったーと雑談をしていて、私はお姉さんの角度からみて多分時計がギリギリ間に合ってたのかなというようなことを考えていました。本当に私の番がくる数十秒前に時間になったからです。

いやあなんか騙すようなことして悪いなとニヤニヤしていたらお姉さんの動作が止まりました。そして私の笑みも消えました。書類は二枚つづりになっており、ペラッとはがれました。そして私が記入したのは一枚目だけです。

私の脳がそのことを理解したとき、私は物陰から「ワッ!」と驚かされた時と同じくらい目をひんむきました。それはもう、すごくひんむきました。

お姉さんもちょっと私の顔にギョッとするくらい自分の愚かさに驚きました。

私は曖昧な笑いを浮かべてお姉さんに手を差し出しました。

(アホですいません、書類持って帰りますね)

と脳内テレパシーを送りました。その時事務員さんが、らしからぬ大声をあげました。

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 目は完全に泳いでいて、「あっ、ちょっとかりるね!」と言って私の書類を持って奥に行きました。そして戻ってくるときは、いつものクールな表情で私に一枚の紙を渡しました。

「控えです。」

そして唇の角度を一切変えないまま、「本日は終了しました」というスタンドコーナーをカウンターにおいて私のほうを見ることもせず奥に去っていきました。

二枚目をどうしたのか質問することが出来ませんでした。

自分が募集した用紙がまだ配布物のところにあったので、二枚目が何を記入する欄だったのか見に行きました。二枚目は一枚目に書いてある内容と相違なければそのことをチェック欄にチェックするだけでした。

お姉さんは多分、ちょっとかりるねと言って奥でチェックを入れて戻ってきてくれたんだと思います。

私はその頃、やっぱり友達はいなかったのですが、誰かにあの人は本当はすごく優しいんだよって言ってまわりたいような気持ちでいっぱいで、その日校門まで走ったことを覚えています。

それからも毎日書き込みは続きます。お姉さんが冷たいとか、仕事しろとか、色んな悪口が並びます。けど、私はそれから朝や帰りにお姉さんを見つけると、なんだか満面の笑みでおはようございますやさようならを言うようになりました。

お姉さんはちょっと驚いて、いや気持ち悪いと思っていたかもしれないんですけど、笑って手を振ってくれるようになりました。

その後、たまに書き込まれる「でもあの人笑ってるときかわいいよね」という書き込みをみるとなんだか自分のことのように嬉しかったものでした。

誰かが優しくしてくれたことって忘れられないです。

そして思い出すたびにわたしも誰かにほんのすこしでいいから親切ができる人間になりたいなとよく思います。

あの人が今日も幸せでありますように。

なんか大きなオチのない話ですいません。

一番大切なところは、普段優しくしなれていないお姉さんが「ちょっと借りるね」と言った後バックヤードに向かうときにすごく動揺した顔をしていたところです。ここが最大の萌えポイントですね(恩知らずの気持ち悪さ)

ほんとに、友達がいないというと孤立してる感じで 本当に孤立はしてたんだと思うんですけど、 孤立していました というには色んな人に助けていただいて 生きているんだなって日々思います。

ほんとにいつもありがとうございます。読んでくださってありがとうございます。

みなさんも学生時代のお話で(現在学生の方も) 思い出深いことがありましたら是非おしえてくださいね。

それではまた、お便りいたします!

 

円野まど