こちら孤島のまどよりお便りします

円野まどの恥の多い日々の記録

ポイ捨てしてはいけないのは、どうして?

 

 〒みなさま

 

東京はあったかくなったり寒くなったりで、風邪を引いてしまう方が増えているそうです(しゃんの職場調べ)みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

私は最近ブログを書いているうちに、書きたいことがわかってきて、もしかしたら全部のアクセスが間違って押しちゃった方かもしれないけれど、こうして書けていることにとても感謝しています。

もともとこのブログは一つ一つがボトルレターみたいなもので、どなたかのところにふっとたどり着いて、少しでも笑っていただけたらうれしいなって思っています。

私には生まれたからいるわけではない二人の家族がいますが、そのうちの1人、でんきゅうの話を今日はしたいと思います。

今まで読んでくださっている方がいらっしゃいましたらご存知だと思いますが、でんきゅうは進学で東京にきたので、それまでは連絡をとることがあればSkypeとかで話していました。今でこそ、「でんきゅう!!!ちゃんとしなさい!」みたいな何気取り口調で喋れるのですが、当時の私はでんきゅうと親しいといっても、やっぱりオンライン上と申しますか、文章での会話が多いですから、それなりに人見知りをしてビクビクしていました。

今日はそんな時期に、でんきゅうの地元に初めて遊びにいった時の話を書きたいと思います。もう何年も前の話なのですが、昨日のことのように思いだします。

 

でんきゅうの思い出1

 

事件は私が帰りの飛行機まで駅前で一緒にお茶でも・・・という頃に起こりました。

突然でんきゅうが飲んでいたジュースの空き缶を捨てて、とめてあったどなたかの自転車のかごの中へいれたのです。 それはもう 自分の部屋のゴミ箱のように自然に。

 

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私は思わず、「ヒッ」という声がでたのをはっきりと覚えています。

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まだそこまですごく親しい!という気持ちではないので、かなり控えめにいいました。

いや正直、完全にヤンキーに見えていたので私の弱い本能がもう恐れていたことは否めないのですが、それでも何か「言わねばいけない」という使命感のもと、「缶・・・だめだよ・・・」とソフトな感じで伝えました。

その時、でんきゅうはかなり驚いた感じで「エッ何で?!」という声を出しました。何でだ?ああん?という感じではなく、「実はね、私はもう そばは食べられない、うどんだけなんだよ。」という意味不明なカミングアウトに答えるような感じの、純粋な響きでした。

 

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当然、私も脳内で純粋に驚きました。頭の中だけで今さっきでんきゅうが言った声よりかなり大きい声で、「なんで?なんでってなんでだよ・・・。」というツッコミをいれましたが、いかんせん暗くて気が小さいのでそれは言葉になりません。知らない九州の街のど真ん中で、唇だけが震えました。

 

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そんな私のかすかな不満を、感じ取ったのでしょう。

彼は自分なりに思ったことを、大人が子どもに教えるように、優しく伝えてくれました。

「そりゃーイイことではないけどさー・・・オレもされたことあるけど、大したことでもないよ・・・」

つまり彼は言うわけです、確かにそれが良いか悪いかで言えば良いというわけではないだろう、しかしこの日々流れ行く暮らしの中でその行為をいつまでも気にかけるやつがいるか?この行動自体は大河の一滴のようなもので、どうしてこの行為を気にかけることができようか、いや 出来ない。

それはまるで 「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」と浅はかな私が彼の大きな考えに到達していない、と言えないこともない、ような、錯覚に陥りました(心が弱い)

小人物には、大人物の考えや大きな志などがわからないことのたとえ。

出典 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや - 故事ことわざ辞典

 

こうなるともう私には術がありません。小さい頃どうやってお母さんが私に教えてくれたんだっけとか色々思い出そうとしたけど出来なくて、慣れない土地にきての緊張も手伝って、頭がうまく働きませんでした。しかし、この空き缶を人の自転車にいれることを見過ごしてはいけないという結論だけははっきりしていました。

 

なので、

 

 

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 「私さ・・・

缶 好きだから 持っとくね・・・・」

と搾り出しました。

 振り返ると、頭おかしいことですがこのときの私には、でんきゅうを説得することもできない今、こうするしか道がない、これが一番の選択肢なんだ・・・と思っていました。

そう、私達が今常識だと思っていることすらも・・・子ども達からしたら新しい価値観を踏み潰すような、考えの押し付けなのかもしれない・・・と 錯乱した私はそんなことを考えていました。あと、お母さんに三輪車を押してもらったことを何故か思い出していました(逃避)

私は空港行きの電車に乗る時、捨てようと思ってしっかり缶を握っていたのですが

そんな様子を見てでんきゅうが

 

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 「オッ、オレも好きやわ。

 まどちゃんオレにも貸してェ~!」

 

と震える声で何度か言ってきました。最初のうちはまた缶を投げないか不安だったのですが何度か言うので渡すと、「ちょっと待っててね!」と走っていきました。そして近くの郵便局で職員さんにことわってからその建物の前にあるゴミ箱に捨てていました。

戻ってきてから、でんきゅうは何も言わなかったですし、私もそのことには触れずに帰る時間まで雑談をしていました。

 あの時のことをふと思い出して、世の中のおとうさんおかあさんは、なんて偉大なんだろうと思います。みなさんならどんなふうに教えますか・・・?

結局私が何か困ってる、それは缶をカゴにいれたせい、ということをでんきゅうが理解して気を遣ってくれただけなので、「どうして」には私答えられていないんです。

それではいけないです。疑問をもつことは素晴らしいです、新しいことを知ることも素晴らしいです、それに応えたい。でも、いまだになかなかうまくいきません。

いつか、もっと堂々と彼の疑問に答えられるようにならなくてはとここまで書いて思いました。人にものを伝えるってむずかしい・・・!これもコミュニケーションから逃げたせいで発達がおくれているのでしょうか、がんばりますがんばります!!

 

読んでくださってありがとうございます、それではまたお便りいたしますね。

みなさんもわたしも明日もとってもとってもよい一日になりますように!

 

 円野まど