こちら孤島のまどよりお便りします

円野まどの恥の多い日々の記録

お茶する時間に思うこと

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私はアフタヌーンティが好きなので、その話も多くなると思います。

アフタヌーン・ティー - Wikipedia

最近は色んなホテルで提供があるようなので、身近に感じる方も多いのではないでしょうか。男性にとって居心地がいいのかわるいのかは分からないのですが、ぜひお一人でもどなたかと一緒にでも行ってみていただけたら嬉しいです。

紅茶のことを少し

ざっくり申し上げますと紅茶は中国でその原型が作られ英国で大成されたといってもよいものです。イギリスに初めてお茶を持ち込んだのはポルトガルから来た皇女キャサリンで、彼女はチャールズII世の元へお嫁入りの際に母国ポルトガルから茶道具一式を持ち込んで紹介するほどの愛好家だったのです。その昔イギリスの王侯貴族は今でいうタレントのようなものですから、その影響力はとても大きかったと思います。

彼女が同じように持参したお砂糖も、当時はとても貴重だったためキャサリン妃のサロンでふるまわれる「砂糖入りの紅茶」はとても贅沢なものだったそうです。

そう考えると、「紅茶にお砂糖をいれる」その行為だけでもとても煌びやかなお遊びのように感じませんか?その後ウィリアムIII世の妻メアリーII世がオランダから茶葉や茶器をとりいれたり、お茶に親しみのある王族が続いたこともあって宮廷や上流階級の間にどんどん緑茶や茶器が広まっていくのです。

私達が今当然に口にできるものも、当時は華やかな嗜みの一つでありちょっとした道楽の一つだったと思うと不思議なものですよね。

残念ながら私自身が自宅に多く所有しているわけではないのですが、色んなところで見せていただく茶器も大好きです。

お外でアフタヌーンティをいただくときは、形をよく見ます。味ももちろん大切ですけれど、そんなに食事に厳しいほうではないので、飲めないお酒以外はおいしいと思います。ですのでそのあたりはわたしは頼りにならないのです。

作った方は、どんなことを思ってこの形にしたのかしらということを考える時とてもときめきます。素朴なスコーンすらも、場所によってすこしだけ表情が違ったりするのは香りの違いなのかなと思うとまた色んな方の見えない努力を感じます。

このように私は紅茶も好きですし、見た目の美しさとか可愛らしさとか、美なるものもそうなのですが、私はああいう、「何かをいただく時間は目の前の人に集中する」ということがとてもすきなのです。

お食事をしながらジブリの映画をみたりすることも、それはそれで楽しいのですがお食事をしているとき、お食事と目の前の相手との時間だけを大切にする、そういうこともまたとても有意義だと思っています。

アフタヌーンティがすばらしいのは、お手間をいただいていることもそうなのですけど、あそこまで形式を整えていただくと目の前のかたも観念してスマホを触ったり、ほかの事をしながらになさったりしないでしょう?

その時その人とゆっくりお話をできて、しかも美味しい紅茶と愛らしいお菓子つきであるならそれはとても素敵なことだと思いませんか?

お喋りが煩わしい方は、何もお話をしなくてもよいのです。

その人が、何かに追われないで食事やお茶ができる。

そういった時間が整えられていることが仰々しいお茶会の一番素敵なところだと私は思っています。ですから実はコーヒーを頼まれても構わないのです。

あなたと向き合っているとき、食事とあなた以外何もなくてもいい そんな状況が私は幸せに思います。

 

今日は好きなことを聞いてくださってありがとうございました。

またお便りいたします。

円野まど